EX LOVEの日記

EX LOVEのわがまま日記

プロフェッショナル 仕事の流儀

2014年3月3日放送のNHKプロフェッショナル 仕事の流儀」が強く心に残りました。
この回に登場した「プロフェッショナル」は会議通訳者の長井鞠子さんという方でした。
私もかつて大学の外国語学部で通訳を志し海外留学を経験したこともあり、現在は外資系企業で日常的に英語を使って仕事をしているため、語学のプロである通訳者がどのような仕事をしているのか興味を持って視聴しました。

歴代首相の通訳を務めたり、海外要人から指名されるというトップ通訳者ということで、優雅な暮らしをしているのかと勝手に想像していましたが、番組で映し出された長井さんのご自宅は都内のごく普通のマンションで、ちょっと意外な気がしました。
室内も豪華なインテリアで彩られているわけではなく、書類や日用品がそこかしこに積まれていて、年配の女性が一人暮らしをしているという生活感が漂うものでした。

でも仕事となるとやはり凡人とは違う。
同時通訳という仕事を「格闘技」に例え、通訳ブースの中から講演者をガッとにらみつけて言葉を発する様は、まさにアスリートと同様の気迫・集中力に満ちていました。
英語の発音という意味では、あまりネイティブに近くないんだな、あまり抑揚のない話し方なんだな、と感じましたが、そのスピードと聞き取りやすさ、単語のわかりやすさはさすがです。英語の訳を聞く人が必ずしも英語ネイティブに限らないということも意識されているのかな、と思いました。
また、何より日本語訳がまったく通訳調でなく、ストレートに意味が伝わってくるような自然な語り口で、早口なのにちゃんと意味が聞き取れる、これぞプロフェッショナルの仕事かと驚きました。

京都に通って和歌を詠み、「やまとことば」を大事にしたいと語る長井さんだからこそ、こうした言い回しが瞬時に口から飛び出すのだと納得しました。
私は仕事で通訳するとき、日本語で説明する際には「増加」「増大」といった固めの表現を使った方が洗練されて聞こえるような気がしていましたが、長井さんはあくまでも聞き手の立場でものを考えて、わかりやすさを第一に考えているのだと知りました。
これからは私も、聞く人がわかりやすい表現ができるように、やわらかい日本語の表現を使っていきたいと思います。