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EX LOVEの日記

EX LOVEのわがまま日記

白夜行 東野圭吾

書評

東野圭吾さんの作品が好きで、一通り狩れの作品は読んでいます。
その中で最も好きな作品は「白夜行」です。

内容は、二人を取り巻く人々を描きながら展開して行きます。
二人の男女の幼馴染が内密に殺人事件や強盗事件を起こしていくのですが、そこには二人の心理描写や計画のやり取りなどには全く触れる文はありません。
そのため起こった事件から、読者は自ら二人の計画を想像し、目的を知るのです。
そうした謎めいた、しかし精巧に考えられた犯行に感心させられ、読者を強く惹きつけます。

大人になり二人は全く違う生活を送るけれど、周囲に悟られないよう、二人は関係があることを隠しそれぞれ犯行に向け行動します。
女性は結婚し上級生活を送り、自分でもブランドの店を持ちます。
一方男性は、闇に隠れ詐欺生活を送り、二人は対照的な人生を歩んでいます。
誰も二人が接点を持つとは想像できません。たった一人、当時の少年の父親の殺人を未だ追う刑事を除いて。


この作品は、一切二人の心情は描かれていません。
しかし、男性がその女性の夢や成功のために自分の手を汚し、彼女の幸せをずっと見守っていることが分かります。
それはとても切なく、歪んでいるかもしれないけどとてつもなく一途な愛を感じます。

内容なブラックであり闇の世界を感じさせますが、
幼い頃に受けたお互いの深い傷がそうさせたのかと思うと涙を誘うし、悪者として決してみれません。
むしろ、現代がかかえる闇についても考えさせられる作品です。
トリックも東野圭吾さんらしいあっと驚く結末です。

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